息子が学校の授業についていけないと知った時に出合った本です。
読みながら泣きました。
やはり、障害を持つということは普通の事が普通にできない苦しみ。
学習障害は脳の特性であるため、目には見えない。
出来ない事を出来ないと言って、信じてもらえない苦しみ。
学校の教師でさえ、そのような特性を持つ子がいる事を知らない人が大半。
「なぜできないの?」
それは本人が一番分からない・・・・。
学習障害とは
全般的な知的発達の遅れは無いが、聞く・読む・書く・計算する・推論する能力の特定の物の習得に困難をしめす事。
IQ低めの息子は、全部当てはまるような、一部当てはまらないような。
知的発達の遅れとは言われていないけど、IQ低いとは学習障害ではなく知的障害よりなのだろうか・・・。
はっ!診断名にこだわっている場合では無かった。
学習障害であっても学びを諦めない為に
著者の子は、読み・書きに困難を持つディスレクシア。
この障害を知らなければ、読む・書くなんてがんばれば誰でも習得できる事。
出来ないと言うのは、努力が足らないと決めつてしまう人が多いのではないでしょうか?
著者たち親子は、大変な努力を必死で泣きながら・暴れながら・なだめすかしながら頑張ったそうです。
それでも、努力で習得できるものでは無かったようです。
障害の特性を受け入れるのは、子どもより子どもの将来を心配する親の方が困難なのかもしれません。
その子に合った学習方法の発見
沢山の試練を乗り越え、学校に障害の「合理的配慮」を求め
板書の書き取り→タブレットでの入力 へ切り替えたそうです。
書く事で頭が混乱していたけど、タブレットに切り替えたら頭がすっきりして、
学習が今までの何倍もよく理解できるようになったようです。
「合理的配慮」を当たり前にするまで
教室に一人だけタブレットを使う子がいる。
これが「いつもの教室の姿」にするまでの様子を読み進めるのに、涙を止めることはできませんでした。
沢山説明して、心無い言葉に傷つき、理解してくれない大人に疲弊し、それでも頑張った。
それは、「理解してくれる大人もいた」から。
この本を読み、
「柔軟な心を持つこと」
「困っている子の言葉をそのまま受け止めること」
せめてこの2点だけは守りたいと強く思いました。
私は息子の専門家
この本で紹介されていることは、息子には全然当てはまらなかったので参考にはならなかったのですが、こんな風に困っている人がいる事を知ることができて良かったです。
障害の特性は、人それぞれ。
そして特性を複合的に持っているので、定型の教育方法ではなく
その子に合った方法を見つけなければ。
私は息子の専門家。
彼の未来が明るくなるように、全力でサポートを続けたい。
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