「子どもたちに大切なことを脳科学が明かしました」
川島隆太著
子どもにゲームをやらせてもいいのか?
もしやるなら制限時間を設けた方がいいのか?
そんな事で悩んでいる時にこの本に出合いました。
科学的な事実
子どもたちにとって良い事
・読み聞かせは、子どもの感情や記憶にかかわる脳の部分を刺激する
・読み聞かせのような言葉に関する親子コミュニケーションが、子どもの言語発達におおいに関係する
・読書習慣は、発語と言語理解にかかわる場所をつなぐ配線の情報伝達をよくする
・小学生では、読書時間の長さと成績は比例関係にある
・家庭で勉強する習慣は、子どもの脳の発達にとってよいことである
・科目によって、学力の影響を受ける脳の部位が異なるから、いろいろな科目に取り組むことが脳に良い影響を与える
・親と過ごす時間が長い子供ほど、言語能力が高い
子どもたちにとって良くない事
・睡眠が不足すると、記憶にかかわる海馬が小さくなる
・成績下位の子どもたちでは、朝食を食べないことがある割合が4割に近い
・子どものテレビ視聴時間の長さと言語能力の低さに関連がある
・子どもがゲームで長時間遊ぶ傾向と言語能力の低さに関連がある
・インターネットの頻繁な利用は、子どもたちの言語能力の発達に悪影響がある
ゲーム・動画視聴による悪影響
ゲームやTV視聴で長時間遊ぶ子と遊ばない子では、認知機能・言語能力に差が随分と出ているようです。
脳にはっきりと発達の悪影響が出ていることが研究結果に寄って証明されていました。
【長すぎるTV視聴】認知機能の発達が阻止されてしまっている
【長すぎるゲーム】依存・記憶力や睡眠の質の低下
【共通】単純に他の事に充てる時間を奪ってしまっている。
ゲームも動画視聴も悪いことではありません。でも、適度が重要なのですね。
親子のかかわり方
Image by Daniela Dimitrova from Pixabay
読み終わった後、私は親としてだいぶプレッシャーを感じました( ゚Д゚)
我が子の将来は、かなり自分の育て方に左右されるな、と。
日々親子の会話を沢山しているか、動画やゲームで一人遊びをさせてばかりいないか、
ちゃんと向き合って勉強を一緒にしているか等。
ぐうたらな「親」としては、頭を叩かれたような衝撃が残る本でした。
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